サッカーの個人プレーを動画で分析するには?オフザボールの見方とAIの使い方

ボールに触った回数だけでは、子どものプレーは分かりません。味方を助けた動きや、受けようとした準備にも目を向けて、本人と一緒に動画を見てみましょう。
個人の動画分析は、一つの問いから始める
サッカーの個人プレーを動画で分析するときは、「もっと活躍できたか」という大きな評価を、見える行動に分けます。例えば「味方がボールを持ったときに、受けられる場所へ動こうとしていたか」という問いなら、ボールに触れていない時間も観察できます。
本人が見たいプレーを聞き、その前後を一緒に見ましょう。AIは場面を探す補助になりますが、特定の選手を自動で追えるかはツールごとに異なります。AI分析でできることを確認し、本人の映像かを毎回確かめてください。
受ける前:味方と相手の位置を見る
パスを受けた瞬間だけで止めず、少し前から再生します。近くの味方がどこにいて、相手がどの間に立っているかを見ます。本人が移動したことで、味方がパスを出せる場所は増えたでしょうか。
「首を振った回数」が見える場合でも、それだけで何を認識したかは分かりません。顔が小さく映る動画なら、視線の判断は保留します。「何が見えていた?」と聞くほうが、映像だけで決めつけるより具体的な話につながります。
プレー中:結果だけでなく、その場の選択肢を見る
パスが通ったか、シュートが入ったかと、その選択が状況に合っていたかは分けて考えます。近くの相手との距離や、味方の動きが分かる範囲で、「ほかにどんな選択肢があった?」と話します。
画面外の味方や本人への指示は、動画から分からないことがあります。見える情報だけで「絶対にこちらが正解だった」と結論を出さず、本人や指導者の説明と合わせます。
プレー後:次の関わりまで見る
パスを出した後に止まったのか、もう一度受けようと動いたのか。ボールを失った後、近くの味方を助けようとしたのか。ボールが離れた後にも、振り返れる行動があります。
| 場面 | 見ること | 問いかけの例 |
|---|---|---|
| 味方が保持 | 相手に隠れず関わろうとしたか | どこなら受けられそうだった? |
| パスの後 | 次のプレーに参加しようとしたか | もう一度受けるなら、どこへ動きたい? |
| ボールを失った後 | 味方・相手との位置関係 | 自分にできそうなことはあった? |
これは観察の例です。年齢、ポジション、チームの指導方針に合わせて、本人が理解できる問いを一つ選んでください。
試合間の比較では、出場時間と状況をそろえる
出場時間が違う二試合のプレー回数を、そのまま成長の差として読むのは難しいものです。相手の強さ、担当ポジション、試合展開も違います。数字を使うなら、対象時間と数え方を残し、同じような状況の映像も一緒に比べます。
失敗が減ったかだけでなく、挑戦したか、準備できたかも本人と確認しましょう。一試合の映像だけで、能力や将来性を決めつけないことが大切です。
見つけたことを、一つの挑戦として残す
「次は受ける前に近くの味方の場所を確かめたい」など、本人の言葉でメモします。次の動画で同じ問いを振り返れば、試したことを確認できます。進め方は分析を練習へつなげる方法へ。声かけを詳しく知りたい方は子どもの気づきを育てる振り返り方をご覧ください。