オーバーラップとは? うまいオーバーラップと下手なオーバーラップ|少年サッカーの見どころ

「サイドバックが、上がってきたね!」と言われても、どこがよいプレーなのかわかりにくい。オーバーラップの意味と、見どころを知ると、サイドの攻防が、ぐっと面白くなります。
オーバーラップとは
オーバーラップは、ボールを持っている味方の選手を、外側から(または内側から)追い越して、前に走り出す動きです。主に、サイドバックやサイドハーフが行います。英語の「重なる(overlap)」が由来です。
ボールを持った味方が、前に進めなくなったとき、後ろから追い越す選手が現れると、守備の選手は「どっちを守ればいい?」と迷います。その一瞬を使って、攻撃のチャンスを広げるのが、ねらいです。

何がよいのか
- 相手の守備を、2人で迷わせられる(ボール持ちか、追い越す選手か)
- 追い越した選手が、ボールをもらえば、サイドの深い位置からクロスを上げられる
- 追い越す動きがおとり(デコイ)になり、ボールを持った選手が、内側に切れ込む空間ができる
うまいオーバーラップと、下手なオーバーラップ
うまいオーバーラップ
- ボールを持った味方が止まって、時間ができたときに追い越す
- 追い越す前に、声や目線で、味方に伝える
- 追い越したあと、ボールがこなくても、おとりとして価値がある
- 上がったあと、すぐ戻る意識がある
下手なオーバーラップ
- ボールを持つ味方と、同じ場所に重なって、スペースを消してしまう
- 味方が、見ていないときに走って、パスが出ない
- 上がったまま戻らず、ボールを奪われたとき、背後を使われる
- 毎回、無理に走って、体力が尽きる
「上がること」自体は、積極的でよいことです。下手な場合も、タイミングと、戻る意識が、これからの課題と考えてあげましょう。
親御さんの見どころ
- 追い越す瞬間の、守備の反応:守備の選手が、つられて動いたか
- ボールを持つ味方との意思疎通:目や声で、合図を出しているか
- 上がったあとの、戻りの速さ:サイドが空いたとき、誰がカバーしているか
子どもの試合では、パスが出てこなくても、追い越した子を「ナイスラン!」と認めてあげたいところです。
試合後の声かけ
- 「あそこで走ってくれたから、〇〇くんが、中に入れたんだね」(おとりの価値を認める)
- 「上がるとき、ボールを持ってる子に、声をかけてた?」
- 「上がったあと、戻るときのスピードがすごかったね」
ポジションの役割は、ポジション名の解説や、ポジションと役割の見どころも参考にしてください。
まとめ
- オーバーラップは、ボールを持つ味方を、追い越して前に出る動き
- うまいオーバーラップは、タイミング・合図・戻る意識がそろっている
- パスが出なくても、おとりとして、チームに貢献している
動画を見返すときは、「ボールを持っていない選手の動き」にも注目すると、オーバーラップの価値が見えてきます。