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団子サッカーは直すべき? 低学年の子どもがボールに集まる理由と見守り方

ひとつのボールの周りに集まる低学年の子どもたち

ボールを中心に、みんなでぎゅっと集まってしまう「団子サッカー」。かわいいけれど、「このままで大丈夫?」と心配になる保護者もいるのではないでしょうか。

あるある:試合なのに、全員がボールのまわりに

低学年の試合では、両チームの子どもたちが、ボールのまわりに集まって、団子のような状態になるのが、よくある光景です。ゴールのそばに立っている子や、ピッチの端でぼんやりしている子がいて、思わず笑ってしまう場面もあります。

なぜ団子になるのか

よく言われるのは、次のような理由です。

  • みんな、ボールに触りたい。サッカーが楽しくて、夢中になっている
  • 低学年は、全体を見て、味方や空いている場所を考える力が、まだ育っていない
  • ボールを持ったときに、パスをする、味方を探す、といった経験が少ない

JFAも、年齢や個人の特性によって、体力・認知・運動能力は違うことを前提に、年代に応じたプレーを十分に経験させることが大切だとしています(JFAスモールサイドゲームのガイドライン)。

ボールに集まり、周りに広いスペースが残る低学年のサッカー

直すべき?

結論から言うと、低学年のうちは、無理に直そうとしなくてよいと考える指導者が多くいます。団子になるのは、ボールにたくさん触ろうとする、意欲の表れでもあるからです。細かい指示でポジションに縛りすぎると、かえって、サッカーが楽しくなくなることも。

JFAのガイドラインでも、少しでも早く完成させようとするのではなく、じっくりと、じわじわと上達していく変化を、包容力をもって見守ることが大切だと述べられています。

自然に変わっていくきっかけ

  • 人数が少ない、小さなコートでの試合(3人対3人など)で、ボールに触る回数を増やす
  • 学年が上がり、周りを見る力や、パスの経験が増える
  • 8人制の試合で、空いている場所や、味方の存在に気づく(8人制サッカーのルール)

保護者にできること

  • 「もっと広がって!」などの指示を、試合中に、大声で出さない(保護者の口出しについても参照)
  • 得点より、「ボールにたくさん触れたね」「楽しかった?」と声をかける
  • 試合の動画を見ながら、「この場面、誰かあいていたかな?」と、一緒に探してみる

家庭でできる、ちょっとした工夫

団子サッカーは、試合の中だけで直す必要はありません。家や公園で、遊びの中から「周りを見る」経験を増やすことができます。

  • 2対1・3対3の小さなゲーム:人数が少ないと、パスの相手や、空いている場所が見えやすくなります
  • 鬼ごっこ・陣取りゲーム:空いている場所を探して動く感覚が、自然に身につきます
  • パスの「ありがとう」ゲーム:パスを出したら、必ず「ナイスパス」と言い合う。味方を探す習慣が生まれます

どれも「うまくなるための練習」というより、「楽しい遊び」として取り入れるのがコツです。子どもが楽しいと思えていれば、自然に、プレーの幅も広がっていきます。

まとめ

団子サッカーは、低学年ならではの、成長の通過点です。焦らず、楽しくボールを追いかけている姿を、笑顔で見守りましょう。周りが見えるようになってくるのは、少しずつ。その成長を、動画などで残しておくと、あとからふり返る楽しみにもなります。