サッカーの練習を嫌がる子への声かけ|行きたがらないときに親ができること

あんなに好きだったサッカーなのに、「練習に行きたくない」と言い出した。親としては、びっくりして、不安になる場面です。慌てずに、まずは子どもの気持ちを受け止めましょう。
あるある:朝になると、「お腹が痛い」と言い出す
練習の日の朝になって、ぐずる。靴を履くのに時間がかかる。「行きたくない」とぽつり。子どもが、サッカーを嫌がるようになることは、どの家庭にも起こりうることです。
まず、理由を聞く
「やる気がない」と決めつけず、理由を探りましょう。主な理由は、次のようなものです。
- 人間関係:友達とけんかした、仲間に入れない
- 指導者との関係:怒られるのが怖い、きつい言葉がつらい(指導の厳しさをめぐる賛否も参照)
- 試合に出られない:自信をなくしている(出場時間の記事も参照)
- 疲れ・体調:練習量が多い、睡眠不足、成長期の疲れ
- ほかにやりたいことがある:別の習い事や、遊びの時間
聞き方は、「どうして行きたくないの?」と問い詰めるのではなく、「最近、サッカーどう?」と、ゆったり。話してくれなくても、無理に聞き出さず、「話したくなったら、いつでも聞くよ」と、伝えておきます。

親の関わり方と、やる気の関係
若いアスリートのやる気に、親がどう関わるかを整理した2023年のレビュー論文では、子どもの「自分で決めたい」という気持ちを支えることや、成績へのプレッシャーをかけないことが、意欲や、スポーツを続けることに関わると整理されています(Frontiers in Psychology(2023))。
声かけのポイント
- 気持ちを受け止める:「そうか、行きたくないんだね」と、まず、そのまま受け止める
- 責めない、くらべない:「みんな行ってるのに」「前は好きだったのに」は言わない
- 結果より、楽しさを聞く:「いちばん楽しかったのは、どんなとき?」
- 小さな目標を作る:「今日は、1回シュートを打ってみよう」
- 選べるようにする:「今日は見学だけにする?」と、本人が決められる形に
休ませる判断
1回や2回休むことは、悪いことではありません。体や気持ちを休めると、また、戻ってこられる子も多くいます。ただし、次のような様子があるときは、早めに、学校や専門家にも相談してください。
- サッカーだけでなく、ほかのことにも元気がない
- 食欲がない、眠れない、頭やお腹の痛みが続く
- 人格を否定される言葉や、暴力を受けているようなサインがある
指導者の暴力や暴言が疑われるときは、ひとりで抱えずに、日本サッカー協会(JFA)などの相談窓口も活用できます。
うまくいったことを、一緒に見る
試合や練習の動画を、一緒に見返して、うまくいった場面を探してみるのも、よい方法です。「ここ、すごかったね」と、親が見つけてあげると、自信が戻ってくることがあります(試合動画の見返し方)。
まとめ
子どもが練習を嫌がるのは、「頑張りたいけれど、何かがうまくいっていない」というサインかもしれません。責めずに、理由を聞いて、気持ちを受け止める。そして、選べる形で、サッカーとの距離を整えてあげましょう。