試合に出られない子の親の悩み|少年サッカーの出場時間をどう考える?

ベンチで試合を見つめるわが子の姿に、胸が痛くなった経験はありませんか。出場時間は、保護者がいちばん気になるテーマのひとつです。
あるある:ベンチの子を見るのが、いちばんつらい
子ども本人よりも、親のほうが落ち込んでしまうことがあります。「もっと上手なら出られるのかな」「うちの子だけ、ずっとベンチ…」と感じる気持ちは、とても自然です。
JFAの考え方:たくさんボールに触れる経験を
日本サッカー協会(JFA)は、小学生年代(U-12)では、ひとりひとりがボールに触る回数や、直接プレーに関わる回数を増やすことが、上達に大切だと考えています。そのために、8人制の試合を推奨しています(JFAスモールサイドゲームのガイドライン、8人制サッカーのルール)。
また、全員が試合に出られるように、試合を3つのピリオドに分けて、最低1ピリオドは必ず出る、というルールを取り入れた事例も、JFAのグラスルーツの取り組みで紹介されています。

チームによって方針はさまざま
実際の出場時間は、チームの方針によって、大きく違います。
- 全員が、同じくらい出る方針
- 学年や、練習への取り組みで、出場時間が変わる方針
- 大会によって(練習試合と、公式戦で)、メンバーを変える方針
どれが正解というわけではありません。入団するときに、チームの方針を確認しておくことが大切です。
親にできること
- まず、子どもの気持ちを聞く:悔しいのか、気にしていないのか、本人の受け止めを知る
- 「出場時間」より「成長」を話す:前よりできるようになったことを、見つけて伝える
- 家で練習に付き合う:ボールを蹴る、一緒に動画を見る
- 試合の動画を見返す:ベンチにいても、何を見ていたか、気づいたことを聞いてみる
コーチに聞くときのポイント
気になるときは、コーチに相談しても構いません。ただし、聞き方で、相手の受け止め方は大きく変わります。
- 「なぜ出さないのか」ではなく、「どんなことを伸ばしたら、出場の機会が増えますか」と聞く
- 試合の直後ではなく、落ち着いた時間に、短く相談する
- ほかの子と比べず、わが子の成長について聞く
保護者から、「うちの子を出して」と強く要求することは、チームの雰囲気を悪くしやすいと、指導者の立場の書き込みもあります(サッカーBBS)。
子どもへの声かけの例
出場できなかった日の帰り道は、親も子どもも、気持ちが揺れています。そんなときの声かけを、いくつか挙げます。
- 「今日は、ベンチからどんなことが見えた?」(観察する力を認める)
- 「次の練習で、やってみたいことはある?」(前向きな目標に変える)
- 「応援している姿、かっこよかったよ」(チームへの貢献を認める)
「どうして出られなかったの?」「次は出られるように頑張って」は、プレッシャーになりやすい言葉です。出場時間は、本人の努力だけで決まるものではなく、チームの事情や、タイミングにも左右されます。
長い目で見れば、小学生年代は、結果より、サッカーを好きでいる気持ちと、基本の技術を育てる時期です。ベンチにいる時間も、サッカーを学ぶ時間だと、一緒に考えてあげたいですね。
まとめ
試合に出られない時期は、子どもにとっても、保護者にとっても、つらいものです。でも、その時間の過ごし方が、のちの成長につながります。結果より、サッカーを好きでいられるように、そばで支えてあげましょう。